<file system> <dir> <type> <options> <dump> <pass>
例:
1.1.1.1:/vol/dstvol5 /data nfs bg,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,vers=3,nolock 0 0
<options> - 使用されるファイルシステムのマウントオプション。マウントオプションにはファイルシステム固有のものもあることに気をつけて下さい。最も一般的なオプションは:
auto - 起動時、または mount -a コマンドが実行されたときに自動でマウントします。
noauto - 自動ではマウントしません。
exec - ファイルシステム上のバイナリの実行を許可します。
noexec - ファイルシステム上のバイナリの実行を禁止します。
ro - ファイルシステムを読み込み専用でマウント。
rw - ファイルシステムを読み書き可能でマウント。
user - 全てのユーザーにファイルシステムのマウントを許可します。上書きしないかぎり、自動で noexec, nosuid, nodev も有効になります。
users - ユーザーグループに入っている全てのユーザーにファイルシステムのマウントを許可します。
nouser - root だけにファイルシステムのマウントを許可します。
owner - デバイスの所有者にマウントを許可します。
sync - I/O は同期されます。
async - I/O は非同期で行われます。
dev - ファイルシステム上の特別なデバイスを解釈します。
nodev - ファイルシステム上の特別なデバイスを解釈しない。
suid - suid や sgid ビットの操作を許可します。ほとんどの場合、一時的な権限で特別な作業を行うためにユーザーがバイナリ実行可能ファイルを実行できるようにするため使われます。
nosuid - suid や sgid ビットの操作を禁止します。
noatime - ファイルシステムの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプション を見て下さい)。
nodiratime - ファイルシステムのディレクトリの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプション を見て下さい)。
relatime - 変更日時にあわせて inode アクセス日時を更新します。以前のアクセス日時が現在の変更日時よりも前のときだけアクセス日時が更新されます (noatime に似ていますが、変更されたあとファイルが読み込まれたか知る必要がある mutt などのアプリケーションを破壊しません)。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプションを見て下さい)。
discard - ブロックがフリーになったときにブロックデバイスに TRIM コマンドを実行します。ファイルシステムが SSD 上にあるときは使うことが推奨されています。
flush - データを頻繁にフラッシュする vfat のオプション。全てのデータが書き込まれるまではコピーダイアログやプログレスバーは止まったままになります。
nofail - 存在するときはデバイスをマウントし、存在しないときは無視します。起動時にリムーバルメディアのエラーが報告されるのを防止します。
defaults - 使われるファイルシステムのデフォルトのマウントオプション。ext4 のデフォルトのオプションは: rw, suid, dev, exec, auto, nouser, async。
rsize=n NFS サーバからファイルを読み込む際に、 NFS
が用いるバッファのバイト数
を指定する。デフォルト値はカーネルに依存する。現在は
1024 バイト。 (しかし rsize=8192
でうまく動作するようなら、転送速度は大い向上する。)
wsize=n NFS サーバにファイルを書すむ際に、 NFS
が用いるバッファのバイト数を
指定する。デフォルト値はカーネルに依存する。現在は 1024
バイト。 (しかし wsize=8192
でうまく動作するようなら、転送速度は大い向上する。)
timeo=n RPC タイムアウトの後、最初の再送を行うまでの時間を 1/10
秒単位で指定す る。デフォルトは 7(つまり 0.7
秒)。最初のタイムアウトの後は、タイム
アウトの時間は倍々される。これはタイムアウトが最大値の
60 秒になるか、 あるいは再送の回数が指定した値よりも大-
くなって、メジャータイムアウト
となるまで続けられる。メジャータイムアウトになると、ファイルシステムがハード
マウントされている場合には、新たなタイムアウトシーケンスが初期値を
2
倍にして再び試みられる(シーケンス内部でのタイムアウトは倍々)。タイム
アウトの最大値は常に 60
秒である。ネットワークが混雑している、サーバが
遅い、経路に複数のルータまたはゲートウェイがある、などの場合には、このタ
イムアウトを増やすと全体の税修鮓上させることがで-
るかもしれない。
retrans=n マイナータイムアウトと再送の合計数がこの値を超えるとメジャータイムアウ
トとなる。デフォルトは 3
回。メジャータイムアウトが起こると、ファイル
操作は中断されるか、あるいは"server not responding"
のメッセージがコン ソールに表示される。
acregmin=n 一般のファイル (regular file) の属 (attribute) が-
ャッシュされる 最小の時間を秒単位で指定する。
この時間内では、サーバーへの新たな情報の問い合わせは行われない。
デフォルトは 3 秒。
acregmax=n 一般のファイルの属世-
ャッシュされる最大の時間を秒単位で指定する。
この時間を越えると、必ずサーバーへ新たな情報の問い合わせが行われる。
デフォルトは 60 秒。
acdirmin=n ディレクトリの属世-
ャッシュされる最小の時間を秒単位で指定する。
この時間内では、サーバーへの新たな情報の問い合わせは行われない。
デフォルトは 30 秒。
acdirmax=n ディレクトリの属世-
ャッシュされる最大の時間を秒単位で指定する。
この時間を越えると、必ずサーバーへ新たな情報の問い合わせが行われる。
デフォルトは 60 秒。
actimeo=n acregmin, acregmax, acdirmin, acdirmax
すべてを同じ値にする。デフォルト値はない。
retry=n フォアグラウンド、またはバックグラウンドでの NFS
マウントオペレーショ
ンが、リトライを放棄するまでの時間を指定する。デフォルトは
10000 分 (だいたい一週間) である。
namlen=n NFS サーバが RPC マウントプロトコルのバージョン 2
をサポートしていない
場合に、このオプションを用いるとリモートファイルシステムにおいてサポー
トされているファイル名の最大長を指定でい襦これは POSIX
pathconf 関数
をサポートするために用いられる。デフォルトは 255文字。
port=n NFS サーバに接続する際のポート番号を指定する。指定が 0
(デフォルト) の 場合、用いるべ-
ポート番号をリモートホストのポートマッパーに尋ねる。も
しリモートホストの NFS
デーモンがポートマッパーに登録されていなければ、
一般的なNFS ポート番号である 2049 を使用する。
mountport=n mountd のポート番号を指定する。
mounthost=name mountd が起動されているホスト名を指定する。
mountprog=n リモートホストの mount
デーモンに接続する際に、通常と異なる RPC プログ
ラム番号を用いる。このオプションは複数の NFS
サーバが動作しているホス
トに対して用いると便利である。デフォルトは 100005
で、これは mount デー
モンに対して標準的に用いられるプログラム番号である。
mountvers=n リモートホストの mount
デーモンに接続する際に、通常と異なる RPC バージョ
ン番号を用いる。このオプションは複数の NFS
サーバが動作しているホスト
に対して用いると便利である。デフォルトは 1。
nfsprog=n リモートホストの NFS
デーモンに接続する際に、通常と異なる RPC プログ
ラム番号を用いる。このオプションは複数の NFS
サーバが動作しているホス
トに対して用いると便利である。デフォルトは 100003
で、これは NFS デー
モンに対して標準的に用いられるプログラム番号である。
nfsvers=n リモートホストの NFS
デーモンに接続する際に、通常と異なる RPC バージョ
ン番号を用いる。このオプションは複数の NFS
サーバが動作しているホスト
に対して用いると便利である。デフォルトは 2。
nolock NFS ロックを無効にする。lockd を起動しない。 これは古い
NFS サーバーに使わなくてはならない。
bg 最初の NFS マウントの試行がタイムアウトになったと-
に、バックグラウン
ドでマウントを試み続ける。マウント動作がバックグラウンドになると、その
NFS サーバーに対して引ぢ海行われることになっている、他の
mount 動作
もただちにバックグラウンドになる。これらに対して、最初のマウント試行は
行われない。マウントポイントが失われると、タイムアウトと同じように扱わ
れる。 NFS マウントのネストを許すためである。
fg 最初の NFS マウントの試行がタイムアウトになったと-
に、再試行をフォア グラウンドで行う。これは bg
の反対の意味を持つ指定であり、こちらがデフォルト。
soft NFS
へのファイル操作がメジャータイムアウトとなった場合、呼び出したプロ
グラムに対し I/O
エラーを返す。デフォルトでは、ファイル操作を無期限に
再試行し続ける。
hard NFS
へのファイル操作がメジャータイムアウトとなった場合、コンソールに
"server not respond-
ing"と表示し、ファイル操作を無期限に再試行し続ける。
これがデフォルトの動作である。
intr NFS
へのファイル操作がメジャータイムアウトとなり、かつその
NFS 接続が hard
マウントされている場合、シグナルによるファイル操作の中断を許可し、
中断された場合には呼び出したプログラムに対して EINTR
を返す。デフォル トではファイル操作の中断を許さない。
posix POSIX の手法を用いて NFS
ファイルシステムをマウントする。ファイル名の
最大長がマウントサーバに問い合わされるようになり、 NFS
ファイルシス テムが POSIX pathconf
コマンドを正しくサポートでい襪茲Δ砲覆襦
これを行うためには、リモートホストが RPC
マウントプロトコルのバージョ ン 2
をサポートしていなければならない。多くの NFS
サーバはバージョン 1 しかサポートしていない。
nocto ファイルを作成するとい法⊃靴燭並粟の取得を抑制する。
noac 属世離-
ャッシングのすべてを完全に無効にする。これはサーバの-
能を低下さ せるが、 2 つの異なる NFS
クライアントの両方が、サーバ上の共通のファイ
ルシステムに頻繁に書-
込みをしている場合に、正しい結果をそれぞれのクラ
イアントに返すことを保証する。
tcp NFS ファイルシステムのマウントに、デフォルトの UDP
プロトコルではなく TCP プロトコルを用いる。多くの NFS
サーバは UDP しかサポートしていない。
udp NFS ファイルシステムのマウントに UDP
プロトコルを用いる。こちら がデフォルトである。
数値を指定しないオプションすべてに対して、それぞれ no
を前置したオプショ ンが存在する。例えば、 nointr
はファイル操作の中断を許可しない。
<dump> - バックアップを作る時を決定するために dump ユーティリティによって使われます。Dump はエントリをチェックしその値を使ってファイルシステムがバックアップされるべきかどうか決定します。指定できるエントリは0か1です。0の場合、dumpはファイルシステムを無視します; 1の場合、dump はバックアップを作成します。ほとんどのユーザーは dump をインストールしないので、<dump> エントリには0を入れて下さい。
<pass> - ファイルシステムをチェックする順番を決めるために fsck によって使われます。指定できるエントリは0か1、もしくは2です。root ファイルシステムには一番優先度の高い1を設定してください (btrfs の場合は、このフィールドは0にするべきです) - その他のファイルシステムには2を入れて下さい。0のファイルシステムは fsck ユーティリティによってチェックされません。